2009年5月アーカイブ

5月16日~17日は,鹿児島大学理学部で「テクニカルライティング演習Ⅰ」を担当しました.

このコースは,同学部の「インテンシブ理数教育特別プログラム」の一つです.この「インテンシブ理数教育特別プログラム」は,将来の研究者や高度技術者を育成するためのプログラムで,学習意欲の高い学生40名が対象となっています.

「テクニカルライティング演習Ⅰ」は4日間の集中講義です.5月と6月の2回に分け,それぞれ2日間実施します.内容は以下のとおりです.

オリエンテーション
語彙テスト,悪文修正,論証型意見文のpreテストを行う.

第1章 はじめに...そもそも「文章」とはなにか?
文書の構成要素,文書の種類,文章作成の流れなどについて学ぶ.

第2章 文の書き方
主語と述語,修飾語の位置,読点の打ち方,語句の使い方,一文一義など,文を読みやすくするためのノウハウを学ぶ(練習問題中心).

第3章 段落の書き方
段落の構造,主題文,文と文とを滑らかにつなげる方法などを学ぶ(練習問題中心).

第4章 パラグラフ・ライティング
構造化の基本である「パラグラフ」について学ぶ.

第5章 列挙の記述パターン
パラグラフ・ライティングのパターンの一つである「列挙」について学ぶ(練習問題中心).

第6章 意見と理由の記述パターン
パラグラフ・ライティングのパターンの一つである「意見と理由列挙」や,因果関係の書き方について学ぶ(練習問題中心).

第7章 定義の記述パターン
パラグラフ・ライティングのパターンの一つである「定義」について学ぶ(練習問題中心).

クローズ
語彙テスト,悪文修正,論証型意見文のpostテストと授業アンケートを行う.

授業内容はおおむね好評でした.主なコメントです.

「講義内容としては、非常に新鮮なものが多かった」
「今までどれだけ文章に注意しないで書いていたかがわかった気がする。そして、実習やピアにより積極的に授業に参加することができて、すごく考える勉強にもなった」
「初めてピアというグループワークをした。初めはちゃんとみんなと話せるか不安だった。しかし、総合問題のピアでみんなにどう改善したらいいのかなどを教えてもらったり、また同じ意見の人もいたりして楽しくてためになった」
「ピアをすることによって、他の人が自分の文章をどのように解釈しているのか知ることができた」

ピアとは,文章のフィードバック方法の一つです.学習者同士が互いの文章についてディスカッションします.