2012年1月アーカイブ

教育システム情報学会誌に論文が載りました.

岡田行弘,永見良介,冨永敦子,向後千春 (2012) 同期・非同期を組み合わせた家庭用eラーニングシステムが中学生の成績に及ぼす効果.教育システム情報学会誌,29(1),17-25

ベネッセの中学3年生向け学習サービス「エベレス」に関する実践研究です.
3年くらい,この研究に関わってきました.
論文が採録されてうれしいです.
森田裕介先生のゼミ生を対象に,「わかりやすい文章のお作法」セミナーを行いました.受講者数は15人,時間は3時間でした.自分の所属ゼミ以外で,同セミナーを行うのは初めてでしたが,ゼミでこのようなセミナーを行うのもなかなか良いものだと思いました.

  • ゼミ生同士は知り合いなので,ディスカッションしやすい
このセミナーでは,頻繁にディスカッションを行います.たとえば,p.4「文の書き方をチェック!」では,最初に10個の例文のわかりやすさについて考えます.例文を読み,それぞれ「1.とてもわかりにくい」~「5.とてもわかりやすい」のいずれかを選びます.次に,2~3人のグループで,どの番号を選んだかを見せ合いっこします.ここで学習者たちはちょっとビックリします.なぜならば,単純な選択問題なのに,あまり一致しないのです.そこで,どうしてそう思ったのかを話し合います.「どこがわかりにくいのか?」を具体的に考え,他者に説明したり,他者の話を聞いたりすることは,わかりやすい文章を書くことにつながります.ゼミ生同士は知り合いなので,ディスカッションもスムーズに進みます.

  • TAもいっしょに受講できる
今回のセミナーは,助手さんとTAさん(大学院博士課程在学)も一緒に受講しました.彼らは,学部生の文章をチェックし,フィードバックします.「わかりにくい文章だということはわかるが,相手が納得するように説明するのが難しい」と助手さん.このセミナーでは,なぜわかりにくいのか,どうすればわかりやすくなるのかを,例文を使って解説します.その解説がフィードバックの際に役立つかなと思います.

もちろん,今後の課題もあります.
今回のテキスト「わかりやすい文章のお作法ver2.pdf」は,もともとはテクニカル・ライター向けに作成したものなので,例文がIT関連のものが多いです.できれば,学術的論文に関連した例文に変更したいです.
また,「わかりやすい文章のお作法ver.2」は,文および段落の基本的な書き方のみを扱っています.学部生が卒論等を書くには,引用の仕方,先行研究の書き方などを学ぶ必要があります.それらの技能についてもテキストを用意したいと思います.


2009年に、ゼミ生用に作成した「わかりやすい文章のお作法」テキストを改訂しました。
元々は、テクニカルライター向けの内容だったので、例文が「です・ます調」になっていますが、基礎的な技能は学術的文章もテクニカル・ライティングも同じです。

目次

1.わかりにくい文章・わかりやすい文章とは?
(1)わかりにくい文章とは?
(2)わかりやすい文章とは?

2.文の書き方をチェック!
(1)主語と述語
(2)修飾語
(3)読点
(4)語句
(5)指示代名詞
(6)中止法
(7)順接の「が」
(8)一文一義
(9)文と文とのつながり:接続詞
(10)文と文とのつながり:キーワード

3.段落の書き方をチェック!
(1)段落の構造
(2)構造化の基本「パラグラフ」
(3)列挙パターンで書いてみよう

テキストは
わかりやすい文章のお作法ver2.pdf



早稲田大学オープン教育センターでは,全学部初年次生を対象に「学術的文章の作成」という授業を開講しています.この授業は,文部科学省の教育GPとして採択されています.

2012年2月10日(金),プログラムの中間発表(のはずでしたが、来年度は予算0ということで,これが最初で最後の発表)として,シンポジウム「大学院生が活躍する大学教育プログラム」を開催します.

文章作成授業に興味がある方,
eラーニングに興味がある方,
大学院生がTAとして指導に携わることに興味がある方,
ぜひご参加ください.

基調講演
宇佐美寛先生 (千葉大学名誉教授)

取組報告
佐渡島紗織先生 (早稲田大学留学センター 准教授)

パネルディスカッション
松田岳士先生 (島根大学教育開発センター 准教授)
舘岡洋子先生 (早稲田大学大学院日本語教育研究科 教授)
安原陽平 (早稲田大学大学院生 本授業の指導員)

詳しいご案内・お申し込み方法はこちらのページです.
http://www.cie-waseda.jp/awp/jp/od/sp/symposium.html

明けましておめでとうございます.
今年もよろしくお願いいたします.

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