2012年2月アーカイブ

農林水産省にて文章作成のセミナーを行いました。

今回のセミナーでは、中学生向けに食品表示について説明するという練習問題を行いました。この練習問題に取り組むにあたり、ペルソナ手法を用いました。

ペルソナ手法(テクニカルコミュニケーター協会 2006)とは、ユーザー層を具体的に想定する手法です。IT製品のユーザーインターフェース設計やWebデザイン、マニュアル制作の分野で用いられています。ユーザー層を具体的に想定することにより、そのユーザー層にあった製品作りをしやすくなります。

この練習問題では、どのような中学生なのかを、受講生といっしょに具体的に考えました。ペルソナ手法のコツは、できるだけ詳しく書くことです。

・県庁所在地在住
・運動部に所属
・自宅で朝食をとり、朝練に行く
・朝練でおなかがすくので、午前中に弁当を食べてしまう
・昼は、学校の売店でパンやおにぎり、牛乳パックを買う
・部活後、いったん自宅に帰って夕食をとり、塾に行く
・塾のあと、コンビニでお菓子や飲み物を買う
・おこづかいは月2000円。おこづかいはほとんど食べ物に消える
・食べ物を買うときは、値段と味が決め手
・食品表示は見てはいるが、気にしたことはない
・母親の買い物につきあうことはない

このように書き出すと、この中学生がどこで食品表示を見るかがイメージできます。食品表示の具体例としては、パンやおにぎり、菓子類、牛乳パックが適切であり、スーパーの牛肉パックはダメだということがわかります。具体例はとても大切です。適切な具体例は、読み手の興味を引き、理解を深めることができます。不適切な具体例はあっても無駄です。

ペルソナ手法を用いて読み手を具体的に想定することにより、その読み手にあった説明ができるようになります。ペルソナ手法は、授業設計でも役に立つのではないかと思います。

引用文献
テクニカルコミュニケーター協会(2006)マニュアル制作ディレクション.テクニカルコミュニケーター協会出版事業部



2009年度から3年間、鹿児島大学理学部「インテンシブ理数教育特別プログラム」において、
日本語テクニカルライティングの授業を行ってきました。
今年度(2011年度)は最終年度でした。
http://www.sci.kagoshima-u.ac.jp/characteristisc_dir/intensiveprogram.html

途中で文章のフィードバックを理学部の先生方が見学されました。
「学生の文章がダメなのはわかるけど、どうしてダメなのかを学生に説明するのは難しい」
「自分で修正してしまう」

研究者は、自分で論文を書くので、自分自身は文章を書けます。
官公庁や自治体、企業の中にも、わかりやすい文章を書ける人はいます。
でも、文章を書けるからといって、文章の書き方を教えられるとは限らないのです。

文章の書き方を教える専門家、修正の仕方を考えさせる専門家がいます。
ぜひ一度お試しを。

博士学位論文合格

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博士学位論文審査に合格しました.

お世話になった皆さま,本当にありがとうございました.
ここまでたどり着いて思うことは,いろいろな人に育てていただいたということです.主査はもちろん,副査の先生方にも何度もご指導いただきました.どこのどなたかわかりませんが,論文を査読してくださった先生方には心から感謝申し上げたいです.

この恩に報えるようになりたいです.

教育GPシンポジウム終了

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教育GPシンポジウム「大学生が活躍する大学教育プログラム」,無事終了しました.

修士1年のときに,日本教育工学会大会の開催校でアルバイトの元締め,
博士1年のときに,日本ライティングセンター研究会の仕切り,
そして今年博士3年で,教育GPシンポジウムの仕切りを担当しました.

5年間で3回というのは,多いほうなのでは?
「プロ」とか言われています.