2014年9月アーカイブ

日本育工学会大会(岐阜大学)でポスター発表しました。昨年(2013年)の教育システム情報学会大会、日本教育工学会大会、研究会に続き、メンタ資質研究の第4弾です。

今回は、「eラーニング学習者とメンタにおけるメンタ資質重視度の違い」がテーマです。eラーニング学習者が重視するメンタ資質と、メンタ自身が重視するメンタ資質には、違いがあるのか?

ありました!
まず、因子構造が違いました。学習者の因子構造が「第1因子:学習者への指導、第2因子:学習者への対応、第3因子:優しい言葉づかい、第4因子:仕事の遂行」であるのに対し、メンタの因子構造は「第1因子:学習者への配慮、第2因子:フィードバック、第3因子:仕事の遂行、第4因子:学習者の状況把握」でした(各因子の項目について以下のポスターをご覧ください)。

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学習者とメンタの因子構造が異なったのは、メンタに対する大学からの指導が影響しているためと考えられます。メンタは大学から「週3回以上のアクセス、学習意欲の喚起、学習遅滞者へのフォロー、正確な指示、公平な態度」などの指導を受けています。メンタはこの指導を忠実に守っているため、上記のような因子構造になったと考えられます。

学習者の因子「学習者への対応」「学習者への指導」「優しい言葉づかい」「仕事の遂行」をメンタはどのくらい重視しているのでしょうか。これらの因子の下位項目の平均値を下位尺度得点として比較したところ、
・学習者はメンタよりも「学習者への指導」を重視している
・メンタは学習者よりも「優しい言葉づかい」「仕事の遂行」を重視している
ということがわかりました。

つまり、学習者は「専門的な内容をわかりやすく教えてほしいな。間違っているところは適確に指摘してほしいな」と思っているのに、メンタは「上から目線のような言動に気をつけよう。教員に指示されたことを正確に行わなくちゃ」と思っているということ。メンタがこう思うのも仕方ないところはあります。メンタよりも学習者のほうが平均年齢は上ですし、教員から依頼されて仕事をしているのですから。

もちろん学習者の要望に応えることも大切です。指導スキルを高めるためのメンタ育成トレーニングが必要だと思います。

本日9月1日付けで公立はこだて未来大学に着任いたしました。
所属はメタ学習センターです。

前任校の早稲田大学では、修士課程・博士課程、助手・助教の7年半に渡り、先生方、スタッフの皆様には、言葉に尽くせないほどお世話になりました。本当にありがとうございました。

未来大では初年次のライティング授業等を担当します。これまでに得た知識や経験を活かせる場を得られたことは実に幸運なことであり、このことに感謝しながら、未来大で思う存分働きたいと思います。

写真は今朝の未来大です。ここから見える港の景色は、実家の長崎ととてもよく似ています。広々とすがすがしく、見ていると元気になれます。ぜひ函館に、未来大にいらしてください。

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