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教育心理学会総会で発表しました

8月17日教育心理学会総会(法政大学)でポスター発表しました。
タイトルは「ペルソナ手法を用いたマニュアル制作授業における文章産出困難感の変化」です。

ペルソナ手法とは、マニュアル制作などの現場で用いられているユーザー分析の一手法です。対象商品の典型的なユーザーのプロフィールを、マニュアルの開発メンバーが具体的に明文化することにより、ユーザーのニーズにあったマニュアルを開発できるという手法です。

本研究では、このペルソナ手法を用いたマニュアル制作授業を大学生対象に実施し、彼らの文章産出困難感がどのように変化するのかを検討しました。

その結果は.........

  • 学習者の読み手意識が向上した
読み手意識とは、文章を書く際に、「読み手はどんな人だろう? 読み手はこの文章を理解できるだろうか? 読み手に理解してもらうためにはどうすればよいだろうか?」と読み手のことを考えることを指します。ペルソナ手法により、書き手自身が読み手を具体的にイメージできるようになったことから、読み手意識が高まったと推測されます。

  • 学習者が推敲を意識できるようになった
そもそも大学生はレポートを書いても、推敲せずにそのまま提出する人が多いようです。「文章の何をどのように推敲するのか」という、推敲のポイントがわからないのではないでしょうか。ペルソナ手法により読み手を明確にすると、推敲がしやすくなります。
たとえば、「勉強嫌い、本を読むのが嫌いな小学6年生のゆうと君」というペルソナを設定した場合、「ゆうと君は、難しい漢字を読めるだろうか?」「読むのが嫌いなのに、文章ばかりの説明を読むだろうか?」などとグループで検討し、推敲しやすくなります。

いかがですか? ペルソナ手法を用いたマニュアル制作授業。出前授業、やります!